OKAYAMA UNIV. 岡山大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター STROKE AND CARDIOVASCULAR DISEASES SUPPORT CENTER

ご挨拶

脳卒中・心臓病等総合支援センターでは、岡山県における循環器病患者を中心とした包括的な支援体制を構築し、全県をあげての循環器病診療連携体制を強化し、地域全体の患者支援体制の充実を図ります。また疾患啓発や社会支援等に関する広報活動を行い、地域の医療機関や医療者に対する研修会や勉強会を行い、岡山県全体の隅々まで行き届いた継続的医療体制を構築していきます。これにより岡山県における脳卒中・心臓病患者数の減少と健康寿命の改善を目的としております。
センター長 前田 嘉信
センター長 前田 嘉信

お知らせ/活動報告

岡山県の皆さまへ
健康寿命を延ばすためにできること

岡山県での健康診断の受診状況を分析した結果、平成21年度から令和4年度までの特定健康診査(*)の受診率や特定保健指導(**)の実施率が全国平均を下回っていることが分かりました(図1)。つまり、生活習慣病の早期発見の健診を受けている方が少なく、さらにその予防の指導も受けている方が少ない、ということになります。
また、その健康診断データから、血圧、コレステロール値、血糖値といった生活習慣病に関連する項目で、全国平均より悪い傾向が見られています(表1)。このままでは生活習慣病のリスクが高まり、脳卒中や心臓病などの重篤な疾患につながる恐れがあります。
そこで、県民の皆様にはぜひ以下の2点についてご留意頂きたいと思います。
健診を受けることから始めましょう
健康診断は、自分の健康状態を知る大切な機会です。未受診の方は、ぜひこの機会に年に一度の健診を受けてみてください。健診結果を活用して、生活習慣を見直すことが健康管理の第一歩です。
小さな生活習慣の改善で大きな効果を
日々の生活習慣を少しずつ見直すことが健康への近道です。一日10分のウォーキングやバランスの取れた食事、減塩を心がけるなど、小さなことから始めてみませんか?健康的な生活は、無理のない範囲で継続することが大切です。
健康寿命を延ばすためには、県民の皆さまお一人おひとりの行動が大きな力となります。岡山県全体で健康意識を高め、生活習慣病の予防と改善に取り組みましょう。岡山大学病院「脳卒中・心臓病等総合支援センター」では、県民の皆さまが健康で充実した毎日を送れるよう、サポートしていきます。私たちと一緒に、より健康で明るい未来を築いていきましょう!
(*)特定健診とは
特定健康診査(特定健診)は、生活習慣病の早期発見・治療を目的とした健診です。被用者保険や国民健康保険に加入している40歳以上75歳未満の者を対象としており、保険者が実施しています。
(**)特定保健指導とは
特定保健指導とは、特定健康診査(特定健診)の結果をもとに、生活習慣病の有病者や予備群を減少させることを目的とした保健指導です。
図1
特定健康診査 受診率
特定保険指導 実施率
表1
第9回 特定診断 性年齢・都道府県別 各項目の平均値 厚生労働省 NDBオープンデータ分析サイト

岡山大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センターについて

岡山大学病院では令和6年7月に脳卒中・心臓病等総合支援センターを開設しました。このセンターは、「循環器病対策基本計画に則り、脳卒中・心臓病等(循環器病)患者を中心とした包括的な支援体制を構築すること」を目的としています。

具体的には、①脳卒中・心臓病の患者さんとそのご家族に対しての支援・相談体制の提供、②患者さんへのリハビリテーションの提供/治療の意思決定に関する相談/病状が進行した患者さんへの緩和ケアの提供/小児から成人への診療移行の手助けといった脳卒中・心臓病に関わる包括的なサポート、③市民公開講座などを通しての住民の方への脳卒中・心臓病に関する啓蒙活動、④地域の医療機関とのさらなる連携と医療従事者に対しての勉強機会の提供を行っています。

パンフレット